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人工知能の表紙は批判要素含みで8割正解だったよねって話

どーも攻殻機動隊タチコマ大好き!
年末にふさわしくないものだらだら書いてる!抹茶です。

人工知能学会誌リニューアルとジェンダー差別についての炎上」について、なんとなく傍目で観てたんだけど、ねおさんの記事を拝読してとても興味が湧いたので思ったことを残しておきます。
ねおさん記事ありがとうございます、面白かったですーー!


問題になったのはこちらの人工知能学会誌「人工知能」の表紙。

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学会誌名の変更と新しい表紙デザインのお知らせ | 人工知能学会 (The Japanese Society for Artificial Intelligence)






今回参考にさせていただいた記事
『人工知能物語』表紙イラストからストーリーを妄想してみる。 - アニメ
うわおもしろい。私もストーリー考察してみよ

『人工知能』表紙問題。女性蔑視批判は口実でこの人達オタク差別したいだけだよね? - 社会

学会誌名の変更と新しい表紙デザインのお知らせ | 人工知能学会 (The Japanese Society for Artificial Intelligence)






所感:「人工知能」という技術発展が孕む社会への影響や諸問題を、一般人がそれぞれにダウンサイズさせて考えた点で(そしてバズった時点で)、この表紙の試みは成功だよね

でもスプツニ子さんが煽りで終始したおかげで、興味関心がジェンダー差別オタク差別で終わってしまった人もいたのは勿体なかったね。


人工知能」の領域はまだ発展途上、もちろん諸問題も。みんなで考えていく問題

人工知能の関わる領域は多岐にわたります。工学、科学、心理学、哲学、医療、軍事、情報etc.
各領域における人工知能の技術進歩とそれに関係する諸問題は、クロスオーバーはするけどそれぞれ並行独立して考えたほうがいい議題ですよね。
ips細胞の研究を思い出せば、
「不治の病ーその病を治すための医療技術の発達ーその技術に関わる倫理問題」と、原因結果の相関関係と多岐のジャンルで問題やが絡み合っていることを想像しやすいっすよね。
別分野が過干渉し過ぎると新しい進歩は生まれにくいよね。


特に人工知能学会がHPでも公言している通り、人工知能はエアコンや電子レンジやひげそりシェーバーなんかに、もう私たち一般人の生活に当たり前のようにくみこまれる時代になっています(知らんかった…!)。
問題になった学会誌の表紙もテーマの「日常にある人工知能」の通り、「私達の現在の日常とそう遠くない、地続きの未来」を表現してますよね(紙媒体の本や箒、窓の外の緑の木々で暗示)。
「ips細胞の医療技術や不妊治療の高度医療技術にもし自分がお世話になるとしたら」をこんなに身近に感じる時代になったんだし、そろそろ人工知能が隣にある影響と懸念されることを自分の身の丈に合わせて考えておいたほうがいいよね(人工知能学会はアンドロイド/ガイノイドができるともそれがセクサロイドの機能ありとも言ってないけど)。

表紙のイラスト募集についてコンペ形式をとったことは、一般人にとって「わかりやすい/ウケる人工知能のイメージ、人工知能に対する興味や期待とはどういうものか」を学会側が知るきっかけにもなったでしょうし(ディープ・ブルーワトソンをそのまま描いても分母は広がらないだろうよね・・・)、
それを基に、togetterに見られるような批判があげられて、人工知能が孕む身近な社会的影響やら懸念やらも印象づけられたんじゃないかなと思います。



人工知能学会は(少なくとも学会誌上層部は)現在ある常識とか倫理とかを優先項目と思っていない

編集委員長の松尾さんが学会HPでおっしゃってます。

いろいろなものが壊れていくと思います.新聞,テレビ,大学,地域コミュニティ,倫理,常識.それらはWeb を 中心とする情報の流れの変化とグローバルな競争のなかで消えていきます.まず,このこと自体,ネガティブなこと ではなく,とてもエキサイティングです.人生一度しかないのですから,いろいろな変化を経験し,ゲームのルール が変わり,その中で勝った負けたと言っているほうがおもしろいに決まっています.「革命」のルールのないトランプ の大貧民なんかおもしろくありません.
 壊れていく中でさまざまなものが生まれ変わります.私は,いろいろなものが壊れていくのは,その本質的な存在 理由が問われているからだと思います

http://www.ai-gakkai.or.jp/about-us/人工知能学会について | 人工知能学会 (The Japanese Society for Artificial Intelligence)


とおっしゃってます。
確かにジェンダー観や常識というのはその背景となる時代や背景によってうつろいやすいっすよね。ここで取り沙汰されてるガイノイドの「かわいい外観」への評価もジェンダー観自体も、ちょっと先の未来にはどう変わってるのかな?何が残るのかな?って思います。

それを私みたいな一般ピーポーに考えさせる意味でもあえてこのキャッチーな絵を選んだとしたらすごいよね。


インベンションとインサイトが不均衡かも

同じくHP上で山口 高平会長がこうおっしゃってます。

イ ノベーション=インベンション(新しい技術の考案)+インサイト(その技術がどのように使われると有用になるかを 深く洞察)と説かれることがありますが,インベンションだけではだめで,実感と洞察のあるインサイトとセットで 考えよということなのだと思います.
http://www.ai-gakkai.or.jp/about-us/人工知能学会について | 人工知能学会 (The Japanese Society for Artificial Intelligence)

これはこの方のご指摘の通りの結果なのかもしれませんな。






「強いAI」=コギト・エルゴ・スムまでの可能性

イラストをみて思ったのは、イラストレーターさんや批判をしてる人も含めて人工知能のゴールが「自我を獲得すること、自律すること」と感じてんじゃないかなってことです。意識的にしろ無意識的にしろ。
そういう「人工知能は人工意識を獲得できるか」というのを「強いAI」論って言うんだそうです。
女の子の読んでる本は知性の象徴。ただのロボットじゃなくて「自律的に学習できる」ことを示唆しています。さらに、掃除という作業の合間に本を読むという人間らしい非効率な行為ができることも。

おまけ;私がこのイラストから妄想したこと

ちなみに私はなんの事前情報がない状態でこの表紙をぱっと見た時、「アイデンティティと人権をもったアンドロイドが充電しつつ読書しつつ自分の部屋をだらだら掃除しているところ(目がうつろなのはローバッテリーでおねむー省電力モードだから)」という妄想をしました。

でも学会HPで「今回のデザインは、「日常の中にある人工知能」というコンセプトで、掃除機が人工知能になっていることを表しています。」と言ってるんで私の説はちょっと無理がありますかね。
紙媒体の本がある時代とはマッチしないか。

でもこのイラストではいろんな人が示唆するようにこの掃除機が性的奉仕をする可能性も、私が妄想したように掃除機が自我をもつ可能性もどっかに書かれてはないんだよなー。



いやー乗り遅れたけど人工知能について興味もてたので良かったですわ!
2014年は無節操にもっといろいろ興味もつようにしたいと思います。




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